ふるさとで暮らす「意味」を知る完結集!
震災から2年が経っても、
聡子の恋人・北山の行方はわからなかった。
だが、瓦礫の中から彼の車が発見されてーー
東京五輪や明るい話題の陰で、
しだいに忘れられてゆく放射線被害。
ニュースでは「復興」の文字が踊り、
宝沢村には道の駅やコンビニができた。
……何も改善されていないのに?
振り向けば汚染土が山積みになっているのに?
世間からの冷笑と忘却に傷つきながらも
“汚染されたふるさと”で
暮らすことを選んだ聡子たちは、
たくさんの人々の営みを通して
その「意味」を知るーー
“被災地”で暮らし続けようとする人々の想いを
描き出すヒューマンドラマ、完結。
【編集担当からのおすすめ情報】
仙台在住の著者は、
何度も被災地を訪れて取材を重ねてきました。
今でも残る、今だから生じる問題を、
真正面から考え続けています。
ふるさとで暮らす人々の想いを乗せた、
聡子たちの物語。
この小さな輝きが、いつか届きますように。
第5話 だいじょうぶだから……3
第6話 故郷に帰る……………………41
第7話 復興のリアル…………………79
第8話 わかっている………………113
第9話 慈雨………………………………147
最終話 輝きが届く未来………183